【文京区本郷】
「此辺一円に菊畑有之、菊花を作り候者多住居仕候に付、同所の坂を菊坂と唱、坂上の方菊坂台町、坂下の方菊坂町と唱候由」（『御府内備考』）とあることから、坂名の由来は明確である。
今は、本郷通りの文京センターの西横から、旧田町、西片一丁目の台地のしたまでの長い坂を菊坂といっている。
また、その坂名から樋口一葉が思い出される。一葉が父の死後、母と妹の三人家族の戸主として、菊坂下通りに移り住んだのは、明治２３年（１８９０）であった。
いまも一葉が使った掘抜き井戸が残っている。
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右に見えるのは、一葉ゆかりの伊勢質店です。（１９８２年（昭和５７年）廃業）
生活のために、度々通っていたと言われています。


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