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【文京区小石川】
「六角坂は上餌差町より伝通院の裏門の前に出る坂なり、古くより高家六角氏の屋敷の前なる坂故にかくいへり」(『改撰江戸志』)とある。
『江戸切絵図』(万延2(1861)年の尾張屋清七版)を見ると、この坂が直角に曲がっているあたりに、六角越前守の屋敷があったことがわかる。
餌差町は、慶長年間鷹狩りの鷹の餌となる小鳥を刺捕えることを司る「御餌差衆」の屋敷がおかれた所である。近くに歌人島木赤彦が下宿し、『アララギ』の編集にあたった「いろは館」があった。
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